根木龍一 : 〈ZAIM〉のあたりはガキのころからチャリンコで動いているようなところだったから、あそこで〈
KAIKOO meets REVOLUTION〉を作れたのは感慨深かった。もともとは旧財務省で、あの日にライヴや色々な催しをやったのは裁判官室とか債務者控え室だったところなんです(笑)。地元の大先輩が〈ZAIM〉にいたりして、借りることを決めましたね。あの頃は、単純に黒い箱でやるのにマンネリを感じていたし、アートとして街の一部を使いたかったのは大きかった。オレはこれまであらゆるジャンルの、色んなアーティストを呼んでライヴ・ハウス、海、重要文化財、カフェ、洞窟といった色々な場所で企画をしてきて、ほとんどのアーティストの人と呑んで、遊んで、話して、ライヴ会場以外でも交流がある人を呼ぶのが自分のやり方だと思ってた。でも、自分のノリだけでやると何かが「あの時」やりたいことには近づかない気がしてて。そんな時に〈POPGROUP〉の裕紀くんとがっちりタイミングが合って開催することができた。オレはKAIKOOはクラブ・シーンも含めて最先端で、NO.1のイヴェントだと思ってたから、KAIKOOとの合体なしには成功はなかったと思ってる。