BAKU : 2005年に『KAIKOO/邂逅』のDVDを出すタイミングで、それのリリース・パーティをやろうってなった。普通だったら『KAIKOO/邂逅』のリリース・パーティにするけど、(坂井田)裕紀くんが「イヴェントの名前を考えたほうがいいよ」って提案してくれた。それで、イヴェントの名前自体をKAIKOOにしたんだよね。実はいちばん最初に大阪の〈NOON〉でパーティをやっている。韻踏合組合も出てくれたんだ。

KAIKOOツアーってことで大阪、名古屋でやって、最後に東京・代官山の〈UNIT〉でやって。あの日はKENTAROがシークレット・ゲストで、KENTAROとのライヴを練習していたのを覚えてる。DMC World FinalでKENTAROが優勝してワールドツアーをまわった後だったかな?
坂井田裕紀 : でも、日本にはそこまでフィードバックされていなかったんだよね。
BAKU : そうだね。あと、CASPERくん、ZYSくん、ESPYさんみたいなグラフィティ・ライターがこういうイヴェントでライヴ・ペインティグをやるというのがこの時期にはあまりなかった。
(中略)

坂井田裕紀 : 僕が最初にBAKUを観たのはフランスだった。僕がイギリスにいる頃に、2001年にパリで日本人だけを集めた「バトファー」という船上クラブで行われたパーティがあった。GOTH-TRADやNUMBも出てた。
BAKU : dj klockやCOM.Aやレイ・ハラカミもいたし、池田亮司、田中フミヤもいた。DJ HIKARUやL?K?Oもいたよね。
坂井田裕紀 : よくそんなに集めたなって感じなんだけど、キュレーターのフランス人の女の子はわざわざ日本に来てリサーチして集めたんだよね。僕は日本のアーティストの情報もなくそれを観たから、日本人って凄いなって思った。もともと名古屋からロンドンに行ってしまっていたから、東京のことはほどんど知らなかったし衝撃だった。その後帰国して、東京で『KAIKOO/邂逅』の映像を撮り始めた。
BAKU : オレはMSCのファースト・アルバム『Matador』ではじめてトラック作って、同じ年に「VANDALISM」と「KANNIBALISM」のアナログを出しているね。「VANDALISM」を出してから、グラフィティ・ライターと仲良くなっていったのはある。この日のKENTAROとのライヴのときに、CASPERくんが盛り上がってクラブの中でスプレー缶で火を焚いて、怒られちゃったけど(笑)。

  • Kaikoo / 邂逅
    DVD ¥2,980-

  • DJ BAKU「SPINHEDDZ」
    CD ¥2,800-

  • GOTH-TRAD
    「Mad Raver's Dance Floor」
    CD SOLDOUT